2005年3月号
定価1250円(本体1190円)
音楽の友,ステレオなどでおなじみの, (株)音楽之友社発行
今月号の付録CDの概要は,以下のとおりです。
28曲収録,61分45秒
販売会社内訳は,
・エイベックス・クラシックス 1曲 ・オクタヴィア・レコード 1曲 ・BMGファンハウス 5曲 ・ソニーミュージックジャパンインターナショナル 1曲 ・東芝EMI 2曲 ・コロムビアミュージックエンタテインメント 5曲 ・ユニバーサル ミュージック/ドイツ・グラモフォン, デッカ,フィリップス 9曲 ・徳間ジャパン 1曲 ・カメラータ・トウキョウ 1曲 ・ナミ・レコード 1曲 ・アイヴィ 1曲
です。録音方式内訳は,
デジタル録音19曲, ステレオ(アナログマスター)8曲, モノラル(当然,同上?)1曲
という,威容を誇っています。
なお,最長3分30秒はトラック1,28の 佐渡パリ管の幻想交響曲と,モスト(vn) 他のラインベルガー:vnとorgのための6 つの小品です。
今月の感想 アーノンクールのブルックナー,ジンマンのベートーヴェンなど, 低音フェチ気味で,好みの音が多かったです。
今月のHanszackの推薦
トラック10 プッチニ:歌劇《蝶々夫人》〜〈ある晴れた日に〉冒頭 アンジェラ・ゲオルギュー(S)アントニオ・パッパーノ指揮コヴェント・ ガーデン王立歌劇場管弦楽団 <録音:2004年7月>[EMI D TOCE55715]
これは1’16”あたりにグランカッサがドドーンと鳴って,びっくり します。弱音部なので余計,凄いです。その他は普通です。また, 暗騒音をカットしていないようで,16〜32Hzあたりがふわふわと, 出ています。正規盤ではカットしているかも知れません。
レコード芸術の録音評
4月号に載る予定
2005年4月17日追加 レコード芸術の録音評90点by相澤氏 「...音場空間の拡がりは、オペラ的に十分とは言えないまでも、 必要な距離差や空間プレゼンスは確保されており、オペラ的雰囲気 を楽しむに不満はない。(以下略」
だそうです。
今月の???な録音
トラック23 ドヴォルザーク:交響曲第9番《新世界より》〜第4楽章 冒頭 ラファエル・クーベリック指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 <録音:1956年10月>[Dec S UCGD7021]
ステレオ最初期のデッカ録音ですが,音が痩せ気味で,ラッパ もプワ〜〜ンとしてクナッパーツブッシュのステレオ録音を思い 出します。ぎりぎりステレオの時代ですから,仕方ないのですが, デッカはモノラル時代から優秀録音をしていましたので,評価が 厳しくなってしまいました。
どこにも載っていません。(ーεー)ボソッ
今月のその他諸々
トラック3〜4 アーノンクール指揮ウィーン・フィルのブル5とブル9のライヴですが,コントラバス の厚み,tpの力感が良いです。
トラック11 ボールト指揮ロンドンフィルプロムナード管の1956年の英雄ですが,暖かみのある 音です。
トラック13 ヤニグロ(vc)デムス(p)のベートーヴェン:チェロソナタ3番ですが,つやのある音です。
トラック22 ホリガー(ob)その他のクレプス:チェンバロとオーボエのための協奏曲ですが,透明 な音です。
トラック25 フロシャウアーのバッハ無伴奏vnパルティータですが,残響盛大でお風呂で演奏 しているような,気持ちよさです。
トラック27 佐藤俊介(vn)のイザイ:無伴奏vnソナタ第2番ですが,トラック25程ではないものの 残響が盛大です。鮮烈な演奏で,シゲティ的です。
トラック28 モスト(vn)シナー(org)のラインベルガー:vnとオルガンのための6つの小品ですが, vnはなめらか,オルガンは低音効いています。
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