2005年5月号
定価1250円(本体1190円)
音楽の友,ステレオなどでおなじみの, (株)音楽之友社発行
今月号の付録CDの概要は,以下のとおりです。
32曲収録,65分31秒
販売会社内訳は,
・コロムビアミュージックエンタテインメント 4曲 ・ユニバーサル ミュージック/ドイツ・グラモフォン, デッカ,フィリップス 9曲 ・エイベックス・クラシックス 2曲 ・オクタヴィア・レコード 2曲 ・BMGファンハウス 5曲 ・ソニーミュージックジャパンインターナショナル 1曲 ・東芝EMI 2曲 ・カメラータ・トウキョウ 2曲 ・ビクターエンタテインメント 1曲 ・ナミ・レコード 1曲 ・マイスター・ミュージック 2曲 ・アイヴィ 1曲
です。録音方式内訳は,
デジタル録音24曲, ステレオ(アナログマスター)8曲, モノラル(当然,同上?)0曲
という,威容を誇っています。
なお,最長3分05秒はトラック24ラトル・フィルハーモニア管の惑星、 トラック25ウーセ(p)ラトル・バーミンガム市響のラフマニノフPコン No.2、トラック28藤井香織(fl)バッハ:無伴奏チェロ組曲No.6です。
今月の感想 スプラフォンの1960年代アナログ録音が、初っぱな連続4曲と頑張っ ています。作曲家では、ベートーヴェン6曲、バッハ7曲と、ドイツ3大B が多いです。ブラームスはどうした?ちなみに、オーストリアでは、ブラ ームスの代わりにブルックナーが入るそうで、一曲エントリーしています。 それにしても、存命中、ブルックナーに厳しかったオーストリア、地元ウィ ーンが手の平かえしたように、ブルックナー礼賛とは...┐(゚〜゚)┌
今月のHanszackの推薦
トラック7 J.S.バッハ:カンタータ《満ち足れる安らい、うれしき魂の喜びよ》冒頭 (「コジェナー/ラメント」より) マクダレナ・コジェナー(Ms)ラインハルト・ゲーベル指揮ムジカ・アンティクヮ・ケルン <録音:2003年2月>[Ar D UCCA1046]
オケの残響美しく、コントラバスがブンとうなります。だけど、こう いうバロックって意外と、か細い女性が一人でコントラバス弾いて いたりして。(*´ε`*) 声楽はマイク近気味で、普通の音です。
レコード芸術の録音評93点by石田氏 「教会録音だけに中低域〜低域まで十分な響きを感じさ せる。響きの重厚ななか、ほぼセンターに声があり、その 後ろにオリジナル楽器のアンサンブルとオルガンが広が る。(以下略」
だそうです。
今月の???な録音
トラック18〜19 バッハ:無伴奏チェロ組曲第5番、第6番〜プレリュード 冒頭 鈴木秀美(vc) <録音:2004年10、11月>[DHM D BVCD34028〜9]
象というか、ゴジラの鳴き声に聞こえました。これってコントラバス ぢゃないの?楽器が普通と違うのか、演奏方法が特殊なのか、録 音方法が違うのか、オーディオ的には面白い音かと思います。また、 衣擦れのような演奏ノイズが入っています。 家の装置と耳がおかしいだけかもしれませんが。(ーεー)ボソッ
レコード芸術の録音評93点by若林氏 「...しっかりとした低音を明確にとらえた録音で、床鳴 りもなく、適度の音の響きも快い。(以下略」
今月のその他諸々
トラック1〜4 スプラフォンの1960年代アナログ録音で、クレツキ指揮チェコフィルの ベートーヴェンの交響曲、スークの同vnソナタなどで、古くて懐かしい 音ですが、明瞭です。
トラック8 内田光子(p)スタインバーグ(vn)のモーツァルトPとvnのソナタ28番です が、ピアノは遠く、vnは近くといった対比が明確で面白いです。
トラック11 カラヤン&ベルリン・フィル&ムターのベトvnコンですが、珍しくvnが細い 音出してます。オケはどんよりですが、メジャーアーティストのメジャーレ ーベルにしては、良いのではないかと。なぜか、小生の装置と耳は、ムタ ーのvnとは相性が良くないのですが、1979年の少女時代?のアナログ録 音だし、近年のゴリゴリした音とは違うようです。
トラック15 佐渡裕指揮スイスロマンド管のプロコフィエフ:ロメジュリからタイボルトの死 ですが,録音よりも、金管の吹く音階が黒田節を半音階にしたような、映画 トラトラトラのオープニングみたいで、面白いです。
トラック17 ワールト指揮オランダ放送フィルのワーグナー:ファウスト序曲という珍しい 曲ですが,コバケンみたいにテュッティでうなってないでしょうか?空耳?
トラック21 コロ(T)ポール(p)のシューベルト冬の旅ですが、声がやたら鮮明で、ピアノ はおまけ?です。それにしても、コロはそっけない歌唱で、鮮烈ですが、全盛 期に比べて衰えをかくしてでかい声出しているようにも聞こえます。
トラック28 藤井香織(fl)のバッハ:無伴奏チェロソナタ6番ですが、音は柔らかで残響も 良いのですが、この人が平均律を演奏したDVD−AUDIOを購入しましたが、 クラッシックではなく、訳ワカメでした。(#・ж・)プンスカプン! クラッシックの売り 場に置いてあったのに。話は違いますが、さる大手販売店の大船店で、タン・ ドゥンのマタイ受難曲が、バッハのところに置いてありました。間違って買って も開封後は返品できないですよね。でも、店員が間違って置いたのなら(売れ ないからわざと置いた?)、???(o^ー’)b 小生は、気がついていても余計 なお節介はしませんでしたが。←卑怯者
トラック29 ヴィンシャーマン指揮ドイツ・バッハゾリステンのバッハ:マタイ受難曲ですが、 残響美しく、高弦の輝き、コントラバスのうなりなど、良いです。
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