2005年6月号

定価1250円(本体1190円)

音楽の友,ステレオなどでおなじみの,
(株)音楽之友社発行
 
 

今月号の付録CDの概要は,以下のとおりです。

 34曲収録,69分15秒

販売会社内訳は,

・コロムビアミュージックエンタテインメント
  4曲
・ユニバーサル ミュージック/ドイツ・グラモフォン,
    デッカ,フィリップス
  9曲
・エイベックス・クラシックス
  1曲
・オクタヴィア・レコード
  3曲
・BMGファンハウス
  4曲
・ワーナー・ミュージック・ジャパン
  1曲
・ソニーミュージックジャパンインターナショナル
  2曲
・東芝EMI
  2曲
・カメラータ・トウキョウ
  2曲
・フォンテック
  1曲
・マイスター・ミュージック
  4曲
・アイヴィ
  1曲

です。録音方式内訳は,

デジタル録音26曲,
ステレオ(アナログマスター)5曲,
モノラル(当然,同上?)3曲

 という,威容を誇っています。

 なお,最長3分53秒はトラック15ジャン=エフラム・バウゼのピアノで
ショパンのピアノ・ソナタ第3番より第1楽章 冒頭です。

 今月の感想
 レーベル別では、ワーナーが1曲入っていますが、先月は0だったのに
気がつきました。AOLの買収がよほどダーメージを与えたのでしょうか、
アーノンクールの移籍騒動では、スメタナの《我が祖国》発売直後に中止
という事件がありました。BMGに移籍して、めでたく?発売されなおした
のですが、小生は回収されたはずのワーナー盤持ってます(自慢になら
ないけど┐(゚〜゚)┌)。
 作曲家では、シューマンが4曲と頑張っています。あと、バッハ4曲とあ
いかわらず人気ぶりを(発売側の)発揮しています。ドイツ3大Bではベー
トーヴェンが1曲と少ないですが、ブラームスが2曲と大いに?気を吐い
ております。
 今月号から付録CDのパッケージが変わり、紙袋が小さくなって、収納
性は悪くなりました(TдT

今月のHanszackの推薦

トラック13
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲 冒頭
(「ドビュッシー/管弦楽曲集」より)
 ピエール・モントゥー指揮ロンドン交響楽団
 <録音:1962年12月>[Dec  UCCD3376]

 1962年のアナログ録音ですが、オケの中低域が分厚く、
コントラバスのブンという、うなりも良好です。この頃はデッ
カ録音の全盛期だったのでしょうか、はたして録音技術
は進歩したのか?という、良く聞く文言を思い出しました。
それにしても、昔からある名の通った楽団は、名前が短く
て良いです。先月は、古楽系楽団で、書くのが大変でした。

レコード芸術の録音評87点
 

だそうです。
 
 

今月の???な録音

トラック6
バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番、第1曲前奏曲 冒頭
ジャン・ワン(vc)
 <録音:2003年7月>[G  UCCG1238〜9]

 2週連続でバッハの無伴奏チェロ組曲を槍玉に上げてしまいまし
たが、特に悪いわけではなく、ちょっと渇き気味の音に感じました。
マイクが近すぎなのかも知れません。

レコード芸術の録音評90点by若林氏
「...しっかりとした低音は安定しているが、距離感の近い倍音の
中高域にも、張りが感じられる。」

だそうです。
 
 
 

今月のその他諸々
 
 

トラック5
ティーレマン指揮ミュンヘン・フィルのブル5のライヴ録音ですが、低音が
力強く、ティンパニがバンバン鳴ります。

トラック16
チェトゥーエフ(p)のシューマン:交響的練習曲ですが、不思議な残響感が
良いです。

トラック17
神代修(tp)常総学院高等学校吹奏学部のハイドン:ペット協奏曲ですが、
透明感と中域の厚みが良いです。

トラック21
ヴェルディン(ハーモニウムフリューゲル)のバッハ:カンタータ第21番です
が,録音よりも、楽器がアコーディオンぽく、面白い音です。

トラック30〜31
マイスターミュージックのワンポイント録音で、マーラーのハープ編曲とボロ
ディンの弦楽四重奏曲第2番ですが,音場感が良好です。
 
 
 
 
 
 

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