2005年2月号
定価1250円(本体1190円)
音楽の友,ステレオなどでおなじみの, (株)音楽之友社発行
今月号の付録CDの概要は,以下のとおりです。
31曲収録,59分53秒
販売会社内訳は,
・オクタヴィア・レコード 3曲 ・BMGファンハウス 5曲 ・ワーナー・ミュージック・ジャパン 2曲 ・東芝EMI 2曲 ・コロムビアミュージックエンタテインメント 5曲 ・ユニバーサル ミュージック/ドイツ・グラモフォン, デッカ,フィリップス 9曲 ・エイベックス・クラシックス 2曲 ・ビクターエンタテインメント 1曲 ・カメラータ・トウキョウ 1曲 ・アイヴィ 1曲
です。録音方式内訳は,
デジタル録音22曲, ステレオ(アナログマスター)7曲, モノラル(当然,同上?)2曲
という,威容を誇っています。
なお,最長3分05秒はトラック11,12の ベーム指揮ザクセン国立歌劇場管のブ ル4で,1936年のモノラル録音です。
今月のHanszackの推薦
トラック10 グリーグ:ソルヴェイグの歌 冒頭 (「マッティラ/グリーグ&シベリウス歌曲集」より) カリタ・マッティラ(S)カサリ・オモラ指揮バーミンガム市交響楽団 <録音:2001年10,11月>[WC D WPCS11812]
これは明瞭で,高弦の弱音が美しく,コントラバスのピチカー トもブンと入っています。また,暗騒音をカットしていないようで, 16Hzあたりがふわふわと,出ています。正規盤ではカットして いるかも知れません。もちろん,声楽も良いです。
レコード芸術の録音評90点by神崎氏 「...ソロとオーケストラとの空間的な次元が遊離しそうな限 界ギリギリのクローズ・アップと言えなくもないが,そのぶん, 歌唱は実に明瞭で迫力も満点。やや遠景気味のオーケストラ は,なかなか自然な音場展開を感じさせるものがある。(以下略」
だそうです。
今月の???な録音
トラック13 モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番〜第3楽章 冒頭 ヴォルフガング・シュナイダーハン(vn)ルドルフ・パウムガルトナー指揮 ルツェルン弦楽合奏団 <録音:1976年8月>[De S COCO70728]
これは音痩せ気味で,vnの高音が乾いて聞こえます。1976年 のアナログ録音ですが,DENONご自慢の初期のPCMに似て います。
レコード芸術の録音評
どこにも載っていません。(ーεー)ボソッ
今月のその他諸々
トラック2 朝比奈御大と大フィルのブル8名古屋公演ライヴですが,弱音部でのコントラ バスの唸りが良いです。
トラック7 スダーン指揮ザルツブルク・モーツァルテウム管のハフナーですが,コントラバ スに力あります。
トラック19 マクリーシュ指揮ガブリエリ(以下略)のビーバー:レクイエムですが,合唱とトロ ンボーン?が良いです。
トラック23〜26 1950年代後半のイタリアオペラですが,声楽もオケも良く録れています。この年代 は,アナログ録音のピークがあったのではないでしょうか?クレンペラーのベートー ヴェンのEMI録音を最近購入しましたが,1950年代は非常に録音状態が良く,60 年代に入った途端に,おかしな音になります。ノイズリダクションを導入して,おかし くなったのでは?まあ,このトラックは,デッカの全盛期録音ですが。
トラック27〜28 舘野泉(p)のスクリャービンとバッハ:シャコンヌ(ブラームス編)ですが,力強い音だ と思ったら,左手だけで弾いているそうです。脳溢血で右半身が麻痺されたそうです。 正規盤を早速購入しました。録音レヴェルは正規盤のほうが若干高く,マルカートな 音に聞こえました。また,最初にブラームス編曲のシャコンヌが入っていて,すごく感 動しました。個人的にはそれ以降の曲は,おまけに聞こえました。バッハのシャコン ヌは,ブゾーニやイエペス?がピアノやギターに編曲して,リサイタルの前座に軽く演 奏されたりしますが,オリジナルのvnで演奏するのは至難の技で,全身全霊を傾けて 弾くものだと思います。ヽ(`Д´)ノ
トラック31 コヴァーチュ(cl)その他のドニゼッティ:クラリネット協奏曲ですが,残響が盛大です。
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