2005年10月号
定価1250円(本体1190円)
音楽の友,ステレオなどでおなじみの, (株)音楽之友社発行
今月号の付録CDの概要は,以下のとおりです。
28曲収録,61分2秒
販売会社内訳は,
・BMGファンハウス 6曲 ・ワーナー・ミュージック・ジャパン 1曲 ・ソニーミュージックジャパンインターナショナル 1曲 ・東芝EMI 2曲 ・コロムビアミュージックエンタテインメント 1曲 ・ユニバーサル ミュージック/ドイツ・グラモフォン, デッカ,フィリップス 9曲 ・エイベックス・クラシックス 3曲 ・オクタヴィア・レコード 1曲 ・カメラータ・トウキョウ 2曲 ・ナミ・レコード 1曲 ・アイヴィ 1曲
です。録音方式内訳は,
デジタル録音21曲, ステレオ(アナログマスター)2曲, モノラル(当然,同上?)5曲
という,威容を誇っています。
なお,最長3分03秒はトラック9,10,11のアンスネス(p)パッパーノ 指揮ベルリンフィルのラフマニノフPコンNo.2,ドミンゴ(T)パッパーノ 指揮コヴェント・ガーデン王立歌劇場管のトリスタン,寺神戸 亮(vn) ヴォデニチャロフ(p)のクロイツェル・ソナタです。
今月の感想 今回も大分遅いうpとなりました。オーディオショウやオペラ見に行っ たりして,ますます音が分からなくなりました…(´д⊂。 後半の小澤征爾サイトウ・キネンが3曲連続,古澤巌(vn)が2曲連続で 良い音でした。 ピアノ独奏が12曲から6曲と激減,作曲家では,ブラームスが4曲と健 闘,最多です。
今月のHanszackの推薦
トラック14 モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番〜第1楽章 中間部 クリフォード・カーゾン(p)ベンジャミン・ブリテン指揮イギリス室内管弦楽団 <録音:1970年9月>[Dec S UCCD3430]
先月はカーゾンのブラームスを俎上に上げた訳ですが, 今月は一転,推薦です。オケの高弦が美しく,ピアノは距 離感が有りながら,左手の音域が良いです。
レコード芸術の録音評87点
だそうです。
今月の???な録音
トラック7 ショーソン:愛と海の詩〜水の花 冒頭 (「グレアム/愛の詩」より) スーザン・グレアム(s)ヤン・パスカル・トルトゥリエ指揮BBC交響楽団 <録音:2004年12月>[WC D WPCS11878]
特に悪くはありませんが,強いて言えば暗い音色(曲が元もと暗い?) が聞こえ映えしないのが難点かと。
レコード芸術の録音評90〜93点by神崎氏 「ソロの歌唱をクローズ・アップしてオーケストラを置いてきぼりにするような バランスとは違って,メゾ・ソプラノの歌とオーケストラとが同一次元に在る イメージの収録がすばらしく,安定感のあるステージ・イメージが眼前に浮か び上がる。(以下略」
だそうです。ソプラノじゃなくてメゾ・ソプラノじゃん。納得。 今年のインターナショナル・オーディオショウで,神崎さんに 接近遭遇しました。小柄でとてもやさしい方でした。エレベー ターで先に譲っていただきました。
今月のその他諸々
トラック8 コルトー(p)の華麗なる大円舞曲ですが,演奏を止めて何か語っています。 「コルトーのマスタークラス」と言うタイトルですので,何かの講義でしょう。
トラック12 五島 龍(vn)グリーン指揮フィルハーモニア管のカルメン幻想曲ですが,残響 多めでコントラバスのブンといううなりは気持ちいいです。
トラック13 ケルメス(S)マルコン指揮ヴェニス・バロック・オーケストラのヴィヴァルディ: 歌劇《救われたアンドロメダ》ですが,声の延びが良いです。
トラック17 近藤嘉宏(p)ほか弦楽五重奏伴奏のショパンPコンNo.1ですが,pの透明 感が良いです。
トラック18〜20 小澤征爾指揮サイトウ・キネンの田園,未完成,ブラ4ですが,vnのざわめき感 cbの迫力など弦楽器が魅力です。根本的に元の音が良いのでしょう。本当は今 月の推薦でもよいのですが,大量エントリーと小生が天の邪鬼でマイナー志向? のため,外しました。
(2005年11月6日追加) 70枚組みで10万円だそうです。ばらで売っていないので,ますます減点です。 (ーεー)ボソッ
トラック21〜22 古澤 巌(vn)高橋悠治(p)ブラームスのvnソナタNo.1,2ですが,vnの透明感 と音像の小ささ,pの残響が良いです。推薦でないのは上と同じ理由です。
トラック23 菊池洋子(p)沼尻竜典指揮オーケストラ・アンサンブル金沢のモーツァルトPコン No.21ですが,pの残響が美しいです。
トラック24 ラザレフ指揮読売日響のチャイコ5番ですが,tpがやたら明るく,爽快です。
トラック27 小泉和裕指揮大阪センチュリー交響楽団のスメタナ《わが祖国》からシャールカで すが,vnが美しいです。
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