2005年7月号

定価1250円(本体1190円)

音楽の友,ステレオなどでおなじみの,
(株)音楽之友社発行
 
 

今月号の付録CDの概要は,以下のとおりです。

 32曲収録,61分39秒

販売会社内訳は,

・コロムビアミュージックエンタテインメント
  4曲
・ユニバーサル ミュージック/ドイツ・グラモフォン,
    デッカ,フィリップス
  9曲
・エイベックス・クラシックス
  1曲
・オクタヴィア・レコード
  2曲
・BMGファンハウス
  8曲
・ワーナー・ミュージック・ジャパン
  1曲
・ソニーミュージックジャパンインターナショナル
  2曲
・東芝EMI
  1曲
・カメラータ・トウキョウ
  2曲
・ナミ・レコード
  1曲
・アイヴィ
  1曲

です。録音方式内訳は,

デジタル録音25曲,
ステレオ(アナログマスター)4曲,
モノラル(当然,同上?)3曲

 という,威容を誇っています。

 なお,最長4分03秒はトラック25ルガンスキー(p)ほかのラフマニノフ
PコンNo.2より第1楽章 冒頭です。

 今月の感想
 随分遅いうPとなりました。発売日前日とは、過去、最低です(TдT
 いきなりピアノ独奏が新旧取り混ぜて4曲連続して、全体では8曲が
ピアノ独奏、その他にピアノ協奏曲が4曲と、ピアノだらけです。制作
費が安いので、不況にもかかわらず量産体制?
 作曲家では、バッハ7曲とあいかわらず多く、ロ短調ミサ曲にいたっ
ては、全く同じ冒頭部分が2トラックあり、一方は先日亡くなったジュリ
ーニ・バイエルン放送響です。

今月のHanszackの推薦

トラック4
ショパン:舟歌、中間部
 スタニスラフ・ネイガウス(p)
 <録音:1980年1月(ライヴ)>[De  COCQ83982〜3]

 今月は迷いました。ピアノが多い中で、これは高音が
明るく、輝きがありました。1980年のライブ録音で、咳が
入っており、リハーサルではなく、最近少なくなった?本
物のライヴだと思います。

レコード芸術の録音評87点
 

だそうです。
 
 

今月の???な録音

トラック16
チャイコフスキー:交響曲第4番〜第1楽章 中間部
ウラディーミル・アシュケナージ指揮NHK交響楽団
 <録音:2004年10月>[Exton  OVCL00207]

 高弦、木管とも変な音です。録音が悪いというより、もともとそう
いう音なのかもしれません。vnは押さえつけられたような潰れた
音で、木管も冴えません。こんな音、最近のオケと録音では珍しい
です。マイクが近すぎなのかも知れません。

レコード芸術の録音評90/93点by石田氏
「ステレオが90点、マルチが93点。...2チャンネルでは個々の
パートが丹念にピック・アップされて明瞭。...マルチでのサラウ
ンドは消極的な扱いのようだが、方向感覚を乱すこともなく、自然
な音場感、開放感が加わりのびやかになる。」

だそうです。元はSACDハイブリッドらしいです。レコ芸付録CDは
当然2チャンネルです。
 
 
 

今月のその他諸々
 
 

トラック5
アバド指揮ベルリン・フィルのマラ6のライヴ録音ですが、高弦のざわめき
が良いです。

トラック9
ボチェッリ(T)ほかのマスネ:ウェルテルですが、声楽がリアルで音像極小で
す。

トラック14
佐渡 裕シエナ・ウィンド管のホルスト:吹奏楽のための第1組曲ですが、中
域の厚みが良いです。

トラック20
クイケン指揮ラ・プティット・バンドのバッハ:ブランデンブルグ協奏曲第3番です
が,録音がどうこうよりも、カサカサとゴキブリが這っているような嫌な音です。
小生は、古楽器と相性が悪いのか、好きになれません。古楽器派って、もっと
もらしい理屈を付けて、デタラメをやっているようにしか思えません。当時、こん
なはやいテンポでカサカサやっていたのでしょうか?そうだとすれば、テレマン
の方が人気あったのが納得できます。バッハは、発達した楽器と演奏スタイル
でこそ、現代に生きているのかもしれません。(←勝手に思いこみ)

トラック25
ルガンスキー(p)ほかのラフマニノフpコンNo2ですが,vnのざわめき感が良好
です。

トラック28
アデス(p)ほかのシューベルトますですが,コントラバスのうなりが良好です。

トラック31
ミュラー(cemb)のバッハ:パルティータ第1番ですが,やわらかい音で残響も良
好です。

トラック32
オールソップ指揮ボーンマス響のバルトーク:中国の不思議な役人ですが,明る
い音色が良いです。

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