2004年4月号
特別定価1250円(本体1190円)
音楽の友,ステレオなどでおなじみの, (株)音楽之友社発行
今月号の付録CDの概要は,以下のとおりです。
35曲収録,67分16秒
販売会社内訳は,
・東芝EMI 2曲 ・コロムビアミュージックエンタテインメント 5曲 ・ユニバーサル ミュージック/ドイツ・グラモフォン, デッカ,フィリップス 9曲 ・エイベックス・クラシックス 1曲 ・オクタヴィア・レコード 5曲 ・BMGファンハウス 5曲 ・ワーナー・ミュージック・ジャパン 4曲 ・ソニー・ミュージック・ジャパン 1曲 ・カメラータ・トウキョウ 1曲 ・ビクターエンタテインメント 1曲 ・アイヴィ 1曲
です。録音方式内訳は,
デジタル録音32曲, ステレオ(アナログマスター)3曲, モノラル(当然,同上?)0曲
という,威容を誇っています。
今月のHanszackの推薦
トラック17 J.S.バッハ:あなたがそばにいたら (「森麻季/カーネギー・ホール・ライヴ」より) 森麻季(S)山岸茂人(p) <録音:2003年5月(ライヴ)>[AVC D AVCL25005]
今月号も,どれも優秀録音で,迷いました。これはカーネ ギー・ホールでのライヴ録音ですが,オフ気味のピアノにリ アルな声楽が,とかくきつくなりがちなソプラノを,演奏会で 聞くような自然な感じで聴けます。エイベックスがクラッシック にリキ入れて来ましたが,録音は自然で良いです。まあ,ク ラッシック専門の録音エンジニアが録っているので,J−POP な音にはならないわけですが。
レコード芸術の録音評90点 「...低音をかなり処理した結果かもしれないが, それだけに音場的な空間性やのびやかさも感じに くくさせている。(以下略」
だそうです。
今月の???な録音
トラック29 ヴィヴァルディ:協奏曲集《四季》〜〈冬〉第1楽章 冒頭 ルドルフ・ヴェルテン指揮オーケストラ・アンサンブル金沢,サイモン・ブレンディス(vn) <録音:2003年4月>[WC D WPCS11726]
特に悪いわけではありませんが,ドンシャリ気味の録音 です。ヴァイオリンが少しがさつきぎみですが,コントラバ スのブ〜ンという音は気持ちいいです。
レコード芸術の録音評93点by石田氏 「たいへんに明瞭で音の持つ明るさやのびやかさ には見事なものがある。(以下略」
今月のその他諸々
トラック4 プリンツ&ウィーン室内合奏団のモーツァルト:クラリネット五重奏のアナログ 録音ですが,クラリネットの延びがあります。
トラック6 有田千代子(cemb)有田正広(フラウト・トラベルソ)その他によるラモーの作 品ですが,残響が美しいです。
トラック13〜16 今月はコリン・デイヴィスの来日に合わせてフィリップスのドレスデン国立管の この4曲のほかに,BMGも2曲エントリーしています。この4トラックはすべて ベートーヴェンの交響曲で,良くも悪くもルカ教会のドレスデン国立管の特徴が 出ていて,残響多めで再生は難しいほうかと思いますが,オーディオマニアなら チャレンジしたくなる音です。
トラック25 ゲルハーエル(Br)フーバー(p)のブラームス:4つの厳粛な歌ですが,録音より メロディーが’こがねむし〜は〜金持ちだ’に似ています。
トラック32 赤坂達三(cl)エーバレー指揮ウィーン室内管弦楽団のモーツァルト:クラリネット 協奏曲ですが,残響が多く,しかも高弦が美しいです。
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