2004年5月号
定価1250円(本体1190円)
音楽の友,ステレオなどでおなじみの, (株)音楽之友社発行
今月号の付録CDの概要は,以下のとおりです。
32曲収録,64分40秒
販売会社内訳は,
・東芝EMI 3曲 ・コロムビアミュージックエンタテインメント 5曲 ・ユニバーサル ミュージック/ドイツ・グラモフォン, デッカ,フィリップス 9曲 ・オクタヴィア・レコード 4曲 ・BMGファンハウス 4曲 ・ワーナー・ミュージック・ジャパン 3曲 ・徳間ジャパン 1曲 ・フォンテック 1曲 ・ナミレコード 1曲 ・アイヴィ 1曲
です。録音方式内訳は,
デジタル録音23曲, ステレオ(アナログマスター)9曲, モノラル(当然,同上?)0曲
という,威容を誇っています。
今月のHanszackの推薦
トラック30 ベートーヴェン:交響曲第3番《英雄》〜第1楽章 冒頭 朝比奈隆指揮NHK交響楽団 <録音:1967年10月(ライヴ)>[Fon S FOCD9200〜2]
今月号も,どれも優秀録音で,迷いました。これは1967 年のライヴ録音で,荒々しさはありますが他と音の違いが 際だっています。多分,ステージ近くのマイク位置で聞くとこ んな音なのでしょう。あまりいじくらずに,ストレートに録った のが,功を奏したと思います。録音とは違いますが,朝比奈 の英雄を,某有名評論家が絶賛しておりますが,このおまけ で冒頭を聞いただけですが,金管など小細工無しで力強く, 気持ちいい演奏です。ただし,全曲聞いたわけではありませ ん。曲自体がつかみはOKで,途中で飽きる性格があるもの ですから。飽きるのは小生だけ?…(´д⊂
レコード芸術の録音評85〜90点by神崎氏 「...1967年10月(東京文化会館...)...のライヴ 収録を編集CD化した3枚組。さすがに67年録音は低域 カット気味で音が軽く音ののびも乏しく録音年代の限界を 感じさせる。(以下略」
だそうです。
今月の???な録音
トラック24 シューマン:交響曲第1番《春》〜第4楽章 冒頭 デイヴィッド・ジンマン指揮チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団 <録音:2003年10月>[Ar D BVCE38075〜6]
特に悪いわけではありませんが,トラック25のシューマン 第2と共に,低音出過ぎ気味で高音チリチリしています。独 特な音ですが,オケ,ホールを含めた元がこういう音なのか も知れません。
レコード芸術の録音評 6月号に載る予定
(2004年7月25日追加) 87〜90点by相澤氏 「やや広がりが不足気味で音像が中央に固まる感じだ が,全体のバランスは無難にオーソドックスにまとめられ ている。(以下略」
今月のその他諸々
トラック3 サラ・チャン(vn)&ラルク・フォークト(p)のフランクvnソナタですが,ピアノの音 が良好です。
トラック4 フルネ&オランダ放管のデュカス;魔法使いの弟子ですが,大太鼓が良いです。
トラック12〜15 1958年から1961年にかけてのバックハウス(p)のベートーヴェンpソナタ,Pコン などですが,中域中心の独特なピアノの音が魅力です。バックハウスは録音は 全部ベーゼンドルファーとのことですが,これがその音色なのでしょうか?
トラック28 ファジル・サイ(p)のモーツァルトのトルコ行進曲付きですが,残響が後から付い てくるような録音です。マルチチャンネルで聞きたいです。
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