2004年9月号
定価1250円(本体1190円)
音楽の友,ステレオなどでおなじみの, (株)音楽之友社発行
今月号の付録CDの概要は,以下のとおりです。
30曲収録,63分47秒
販売会社内訳は,
・ユニバーサル ミュージック/ドイツ・グラモフォン, デッカ,フィリップス 9曲 ・オクタヴィア・レコード 2曲 ・BMGファンハウス 5曲 ・ワーナー・ミュージック・ジャパン 3曲 ・ソニーミュージックジャパンインターナショナル 1曲 ・東芝EMI 2曲 ・コロムビアミュージックエンタテインメント 5曲 ・徳間ジャパン 1曲 ・ナミ・レコード 1曲 ・アイヴィ 1曲
です。録音方式内訳は,
デジタル録音17曲, ステレオ(アナログマスター)11曲, モノラル(当然,同上?)2曲
という,威容を誇っています。
今月のHanszackの推薦
トラック6 モーツァルト:交響曲第39番〜第1楽章 冒頭 カール・ベーム指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 <録音:1979年3月>[G S UCCG3665]
今月号も,どれも優秀録音で,迷いました。これは1970年代 後半のアナログ録音ですが,ティンパニの衝撃音が心地よい です。
レコード芸術の録音評
90点
だそうです。
今月の???な録音
トラック17 バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻〜プレリュードとフーガ第1番 ダニエル・バレンボイム(p) <録音:2003年12月>[WC D WPCS11764〜5]
特に悪いわけではありませんが,リヒテルの録音みたいにもや もやです。リヒテルを意識した録音?
レコード芸術の録音評90点by神崎氏 「...演奏から適度な距離をとった収録で明るく柔らかい響きを伴 っている。(以下略」
今月のその他諸々
トラック1 ヒラリー・ハーン(vn)コリン・デイヴィス指揮ロンドン響のエルガー:vnコンですが, オケの中域に力があります。
トラック7〜8 1970年代中期のベーム&ウィーン・フィルの未完成と英雄の生涯ですが,低域の 厚み,高域の鮮明さとも,良好です。
トラック10〜11 コバケン&チェコフィルのマーラー第3番ですが,金管の力感,グランカッサの迫 力など,誰が聞いても優秀録音でしょう。
トラック20 キルヒシュラーガー(Ms)他のシューマン:夏の憩いですが,声が美しいです。
トラック21〜22 同じアンデルジェフスキー(p)によるVirgin録音ですが,1996年録音のトラック21 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第31番が明瞭なのに対し,2003年録音のトラック22 ショパン;ポロネーズ第5番が混濁気味なのはどうして?正規番はやっぱりCCCD なのかな?
トラック28 江口有香(vn)のヴィエニャフスキ:レコール・モデルヌ・エテュード第9番ですが,残響 最大で,風呂で弾いているような気持ちよさです。
トラック29 安永徹(vn)市野あゆみ(p)のコレッリ:ヴァイオリンとピアノのためのソナタですが,こ れも残響感が良いです。vnもpも距離感があって,実際のホールの客席で聞いている ような音です。でも,コレッリの時代にピアノってあったの?
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