2004年6月号
定価1250円(本体1190円)
音楽の友,ステレオなどでおなじみの, (株)音楽之友社発行
今月はパソコンが壊れたりして随分遅いアップとなりまし た。
今月号の付録CDの概要は,以下のとおりです。
30曲収録,59分10秒
販売会社内訳は,
・ワーナー・ミュージック・ジャパン 2曲 ・ソニーミュージックジャパンインターナショナル 1曲 ・東芝EMI 1曲 ・コロムビアミュージックエンタテインメント 5曲 ・ユニバーサル ミュージック/ドイツ・グラモフォン, デッカ,フィリップス 9曲 ・オクタヴィア・レコード 2曲 ・BMGファンハウス 4曲 ・徳間ジャパン 1曲 ・カメラータ・トウキョウ 1曲 ・マイスターミュージック 3曲 ・アイヴィ 1曲
です。録音方式内訳は,
デジタル録音26曲, ステレオ(アナログマスター)3曲, モノラル(当然,同上?)1曲
という,威容を誇っています。
今月のHanszackの推薦
トラック28 ゴルダーマン:ベッリーニの想い出 冒頭 (「藤森亮一&吉田秀/バッソ・ドルチェ」より) 藤森亮一(vc)吉田秀(cb) <録音:2003年10月>[Meister D MM1161〜4]
今月号も,どれも優秀録音で,迷いました。トラック27 〜29はマイスターミュージックの録音で,高価なペアマイク で収録しているそうで,異様な程濃い音です。これはチェロ とコントラバスという珍しい組み合わせで,コントラバスが良 く録れております。大音量で再生すると,壁がびり付きます。 長岡鉄男氏が方舟で撮ったCDと同等か,それ以上かも知 れません。トラック27は16Hzがふわふわっと出るので,暗 騒音もローカットしていないのでしょう。
レコード芸術の録音評90〜93点by三井氏 「...コントラバスの重く,太い音がこもることがなく, 両楽器のスリルに満ちた低音をたっぷり楽しめるよう収 録されている。(以下略」
だそうです。
今月の???な録音
トラック8 ドヴォルザーク:序曲《謝肉祭》 冒頭 (「ドヴォルザーク/管弦楽・協奏曲選集」より) ヴァーツラフ・ノイマン指揮チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 <録音:1980年2月>[De D COCQ83739〜83750]
特に悪いわけではありませんが,残響が少なく,デッドです。 でも,近接マイクでとれば普通,こんなものかも知れません。 人工調味料たっぷりのドーピング録音を,優秀録音だと喜ん で聞いているのかな?
レコード芸術の録音評 87〜93点
今月のその他諸々
トラック3 ヨーヨー・マ(vc)&コープマン指揮アムステルダム・バロック管のヴィヴァルディ の2つのチェロのための協奏曲ですが,低音が豊かです。
トラック7 中野振一郎(cemb)のバッハ:フランス組曲第5番ですが,鮮明な音です。これは DVD−AUDIOを購入済ですので比較しますと,DVD−Aはカッティングレヴェルが 高く,音量を調節したうえでも,意外と左手方向が豊かで,マイクの位置で聞くような リアルさがあり,前者は中高音主体で,音像も平面的です。DVD−Aは196kHz/ 24bitという最高音質ですので,同じだったら困りますが(TдT
トラック18 シャイー指揮ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ響のプッチーニ;シチリアの戦艦ですが, 厚みがあり,残響豊かです。
トラック20 アルノンクール指揮ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス他のモーツァルト;レクイエ ムですが,トランペットが美しいです。
トラック25 フロシャウアー(vn)鳥羽(p)のベートーヴェンvnソナタ8番ですが,ピアノは遠くvn は近く,コンサートホールで聞くような遠近感(vnリサイタル聞いたのは10年くらい 前ですが)が良いです。
トラック26 アンチロッティ(fl)ほかのヴィヴァルディ:フルート協奏曲第1番ですが,オルガン? のピロピローという高音が面白いです。
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