2004年2月号
特別定価1250円(本体1190円)
音楽の友,ステレオなどでおなじみの, (株)音楽之友社発行
今月号の付録CDの概要は,以下のとおりです。
34曲収録,63分47秒
販売会社内訳は,
・ユニバーサル ミュージック/ドイツ・グラモフォン, デッカ,フィリップス 8曲 ・エイベックス・クラシックス 1曲 ・オクタヴィア・レコード 3曲 ・BMGファンハウス 7曲 ・ワーナー・ミュージック・ジャパン 2曲 ・ソニー・ミュージック・ジャパン 1曲 ・東芝EMI 2曲 ・コロムビアミュージックエンタテインメント 3曲 ・徳間ジャパン 1曲 ・マイスター・ミュージック 5曲 ・アイヴィ 1曲
です。録音方式内訳は,
デジタル録音25曲, ステレオ(アナログマスター)9曲, モノラル(当然,同上?)0曲
という,威容を誇っています。
今月のHanszackの推薦
トラック5 モーツァルト:交響曲第41番《ジュピター》〜第4楽章 冒頭 ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 <録音:1962年>[Dec S UCCD9146〜54]
今月号も,どれも優秀録音で,迷いました。カラヤンの 1960年代録音といえば,ベルリン・フィルとのイエス・キリ スト教会でのもやもやした音が思い浮かびますが,これは ウィーン・フィルとのデッカ録音で,残響の美しさと高弦の 輝き,低弦の力強さなど,うまくバランスした明瞭な音です。
レコード芸術の録音評85〜87点
だそうです。
今月の???な録音
トラック18 チャイコフスキー:バレエ《眠りの森の美女》〜〈ワルツ〉 冒頭 (「オーマンディ&フィラデルフィアの芸術V」より) ユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団 <録音:1973年1月>[R S BVCC38293]
これは悪い録音ではありませんが,いかにもマルチモノ 的に,左にVnT,右に金管と言う風に,はっきり分かれ ていて,昔の録音には良くあったパターンで,懐かしく思 いました。
今月のその他諸々
トラック1 ターフェル(Br)ワーズワース指揮ロンドン響のカルメンですが,低弦,ティンパニ がよく響いています。
トラッ14 ヘンゲルブロック指揮バルタザール云々のロッティのミサ曲ト短調ですが,残響が 美しく,癒されます。
トラック21 アーノンクール指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管のドヴォルザーク交響詩 《金の紡ぎ車》ですが,大太鼓が良いです。
ラック29〜33 マイスター・ミュージックによる録音ですが,中域中心の力強いアナログっぽい音で, 他のレーベルと一線を画しています。
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