2004年7月号
定価1250円(本体1190円)
音楽の友,ステレオなどでおなじみの, (株)音楽之友社発行
今月号の付録CDの概要は,以下のとおりです。
32曲収録,65分21秒
販売会社内訳は,
・BMGファンハウス 6曲 ・ソニーミュージックジャパンインターナショナル 1曲 ・東芝EMI 3曲 ・コロムビアミュージックエンタテインメント 5曲 ・ユニバーサル ミュージック/ドイツ・グラモフォン, デッカ,フィリップス 9曲 ・エイベックス・クラシックス 3曲 ・オクタヴィア・レコード 3曲 ・徳間ジャパン 1曲 ・アイヴィ 1曲
です。録音方式内訳は,
デジタル録音20曲, ステレオ(アナログマスター)11曲, モノラル(当然,同上?)1曲
という,威容を誇っています。
今月のHanszackの推薦
トラック10 シューベルト:ピアノ五重奏曲《ます》〜第4楽章 冒頭 スヴャトスラフ・リヒテル(p)ボロディン弦楽四重奏団団員,ゲオルグ・ヘルトナーゲル(cb) <録音:1980年10月>[EMI S TOCE13031]
今月号も,どれも優秀録音で,迷いました。これはアナログ 末期の録音と思われます。蚊の鳴くような弱々しい弦楽器で 始まったので,やっぱりEMIは?と思った矢先,ピアノ登場で 状況一変,なんだこの音は,聞いたことないぞと。カーン,コ ーンと良く響き,ピアノが金属をひっぱだいている打楽器であ ることを再認識いたしました。リヒテルはコンサートでヤマハ を使用していたとのことですが,これはヤマハの音なのか? 蓋はどのくらい開けているのか?マイクの距離は?興味が つきません。EMIだってやれば出来るんじゃないか。(←ちょっ と大げさъ(*`ー゚) )
レコード芸術の録音評
8月号に載る予定
(2004年8月15日追加) 93点
だそうです。
今月の???な録音
トラック29 イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 冒頭 戸田弥生(vn) <録音:2004年3月>[Exton D OVCL00174]
特に悪いわけではありませんが,こもり気味の音で,楽器が グァルネリかもしれません。音像も動くので,かなり近接マイク のセッティングでしょう。小生の装置と耳の相性が悪いだけか も知れません。
レコード芸術の録音評90点by若林氏 「...距離感の近めにピック・アップされたヴァイオリン・ソロ。 距離感が近いうえに音が乾いていることもあって,ステレオの ひろがり感はたいへんきびしい。(以下略」
今月のその他諸々
トラック1 アーノンクールのモーツァルト;レクイエム,ライヴ録音ですが, 金管(トロンボーン?)の伸び,声楽の明瞭さが良く,これを推 薦にしても良いくらいです。
トラック8〜9 1950年代から60年代のEMI録音のクレンペラー《英雄》と,デュプレのハイドン vcコンですが,高音は荒れぎみですが中低域を中心に,迫力ある音です。
トラック12 マッケラス指揮ニュー・フィルハーモニア管の展覧会の絵ですが,グランカッサが ドンドンと気持ちいいです。
トラック14 シゲティのバッハ無伴奏vnパルティータからシャコンヌですが,小生のリファレンス の使い込んだアナログLPと比べると,CD圧勝かと思いきや,LPはクリアーで迫力 ありました。小生のシステムでは,ゲインがアナログのほうが高いみたいで,それも あったのかも知れません。
トラック23 ケルテス指揮ロンドン響の新世界ですが,通常盤(KICC8501)をもっているので, 比較したところ,レコ芸付録の方がクリアーです。リマスタでイコライザーかけている のか,低音の迫力は通常盤の方です。あと,通常盤では録音年月日は1966年11月 21〜22日&12月3日となっています。
トラック26 ダム(hrn)クルツ指揮ドレスデン国立歌劇場管のホルン協奏曲集ですが,SACD ハイブリッド盤で購入済みですので比較してみますと,SACDの方がゲイン高くて 単純な比較はできないですが,若干迫力があるかな?といった程度です。ていうか, レコ芸付録は第1楽章途中からなので,頭出しが難しく,入れ換えて探しているうちに 音を忘れてしまいました…(´д⊂。SACDのCD層はCCCDなので,恐くて?試聴し ていません。(←きっぱり)
トラック32 サランツェヴァ(p)ヤブロンスキー指揮ロシアpoの大澤壽人ピアノ協奏曲第3番《神風 協奏曲》ですが,特攻のカミカゼかと思いきや,戦前に立川〜ロンドン間の最速飛行 記録を樹立した朝日新聞社の「神風号」にちなんでいるそうです。戦前の朝日新聞って 立派な新聞だったのですね(←過去形(ーεー)ボソッ)。曲は普通の現代曲っぽいです。
レコ芸トップもどる