2003年3月号
定価1250円(本体1190円)
音楽の友,ステレオなどでおなじみの, (株)音楽之友社
今月号の付録CDの概要は,以下のとおりです。
28曲収録,62分58秒
販売会社内訳は,
・キングレコード 2曲 ・ソニーミュージックジャパンインターナショナル 1曲 ・東芝EMI 1曲 ・コロムビア ミュージック エンタテイメント 3曲 ・ユニバーサル ミュージック/ドイツ・グラモフォン, デッカ,フィリップス 7曲 ・BMGファンハウス 3曲 ・ワーナー・ミュージック・ジャパン 3曲
・オクタヴィア・レコード 4曲 ・カメラータ・トウキョウ 1曲 ・ポニーキャニオン 1曲 ・アイヴィー 2曲
です。録音方式内訳は,
デジタル録音24曲, ステレオ(アナログマスター)4曲, モノラル(当然,同上?)0曲
という,威容を誇っています。
今月のHanszackの推薦
トラック4 J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第3番 〜第4楽章冒頭 (「ケネディ・グレイテスト・ヒッツ」より) ナイジェル・ケネディ(vn) <録音:2000年8月>[EMI D TOCE55469]
今月は先月にも増して,どれも良い録音で,突出 したもの,がっかりしたものはありませんでした。レ コ芸のリマスタリング技術が上がった? 無理やり上げるとすればですが,ちょっと残響過 多です。???な録音に上げても良いのかも知れ ません。しかし,音像は小さく,音場は広く,教会の ような所でオフマイク収録したのか,人工リヴァーヴ かけたのかわかりませんが,ヴァイオリンのきつい 音が苦手な人にはよろしいかと。ヴォーリュームを 上げすぎると,何か別の楽器になってしまいますが。
レコード芸術の録音評90点
だそうです。ただし,録音年等の違うものの寄せ集 めですので,平均でということでしょう。
今月の???な録音
トラック13 チャイコフスキー:交響曲第4番〜第4楽章 ベルナルト・ハイティンク指揮アムステルダム・コンセ ルトヘボウ管弦楽団 <録音:1978年12月>[Ph S UCCP9452]
しいてあげればですが,高弦の音がこもっているよう に聞こえました。アムステルダム・コンセルトヘボウと言 えば,響きが美しくて有名ですが,小生の装置ではうまく 音源と残響が分離しないようです。それとも,アナログ録 音は1950年代から1960年代にピークを終えた?ただし, グランカッサはいいです。 1月号のゲルギエフのライブ録音といい,スーパーツイ ーターが余計な音を付加しているのかも知れません。
だそうです。
今月のその他諸々
トラック1 クルト・ザンデルリンクのブル7ですが,残響豊かです。
トラック2 鈴木雅明のバッハ:カンタータ66番,小編成バロック,BIS の録音とくれば,悪いはずありません。合唱が美しいです。
トラック8 アーノンクールのニューイヤ・コンサート2003ですが, 会場の拍手,小太鼓のドリルがリアルです。
トラック15〜17 クリスティアン・ゲアハーハーのシューベルト:冬の旅ですが, ピアノは音像がもやもや,声楽は明瞭という,対比が良く出 ています。
トラック22 アルブレヒト:読売日響のビゼー:アルルの女ですが,低音 楽器,金管楽器の響きが良いです。
その他,書ききれませんが良い録音ばかりです。今月は, 書く(ケチ付ける?)のが難しかったです。
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