2003年4月号
定価1250円(本体1190円)
音楽の友,ステレオなどでおなじみの, (株)音楽之友社発行
今月号の付録CDの概要は,以下のとおりです。
25曲収録,59分49秒
販売会社内訳は,
・ワーナー・ミュージック・ジャパン 2曲 ・キングレコード 1曲 ・ソニーミュージックジャパンインターナショナル 1曲 ・東芝EMI 2曲 ・コロムビア ミュージック エンタテイメント 1曲 ・ユニバーサル ミュージック/ドイツ・グラモフォン, デッカ,フィリップス 9曲 ・BMGファンハウス 4曲 ・オクタヴィア・レコード 3曲 ・カメラータ・トウキョウ 1曲 ・アイヴィー 1曲
です。録音方式内訳は,
デジタル録音16曲, ステレオ(アナログマスター)5曲, モノラル(当然,同上?)4曲
という,威容を誇っています。
今月のHanszackの推薦
トラック6 チャイコフスキー:交響曲第4番〜第1楽章冒頭 小澤征爾指揮パリ管弦楽団 <録音:1970年10月>[EMI S TOCE55541]
今月も,どれも良い録音で,突出したもの,がっか りしたものはありませんでした。 これは1970年代の小澤パリ管の録音ですが,他と 比べて残響が多く,耳に痛い金管の炸裂が若干, 緩和されています。残響は多めなのに,濁りが無く 鮮明という不思議な録音です。弦も美しいです。教会 みたいなところでワンポイント・オフマイクで録ったの でしょうか?それにしては定位がモノっぽく左右に 分かれています。今はやりの言葉で言えば「空間が わかる」というやつでしょうか?
レコード芸術の録音評90点
だそうです。
今月の???な録音
トラック1 ベートーヴェン:交響曲第5番〈〈運命〉〉〜第4楽章冒頭 岩城宏之指揮オーケストラ・アンサンブル金沢 <録音:2002年9月(ライヴ)>[WC D WPCS11501]
特に悪いわけではありませんが,バランスが低域より に聞こえました。これは装置の違いや好みでどうでもい いことでしょう。音の鮮度は悪くありません。
レコード芸術の録音評87〜90点by相澤氏 「2曲の制作条件のうち,指揮者,オーケストラ, ホール,プロデューサーなどの制作スタッフすべ てが共通でエンジニアだけが替わるとこれだけ 音の印象に変化を生ずることがあるという好例。 (以下略)」
だそうです。2曲とはカップリングされている第7番のこと です。ちょっと買ってみたくなりました。どっちが87点で 90点なのでしょうか?それにしても,エンジニアで音が替 わるということは,クラシックでも激しくイコライジングして いるってこと?ガ〜〜〜ンε=(>ε<)プッー!
今月のその他諸々
トラック3 アンサンブル・エクスプロラシオンのロッシーニ:弦楽のための ソナタ第1番ですが,鮮度の高い音です。
トラック7 田部京子のシューベルト:幻想曲〈〈さすらい人〉〉ですが,低音 よりのバランスが良いです。
トラック9 エードリアン・ボールト+ウィーン国立歌劇場管弦楽団(ウィー ンフィルのこと?)のホルスト:惑星,1959年の録音ですが, 実にリアルに録れています。
トラック11 ヘルマン・シェルヘン+ウィーン国立歌劇場管弦楽団(ウィー ンフィルのこと?)の英雄,これまた1958年という古い録音 ですが,バランス・鮮度とも良好です。はじけるような変ホの 総奏,躍動感が良いです。
トラック15 バレンボイム+ショモジー+ウィーン国立歌劇場管弦楽団(ウィ ーンフィルのこと?ヽ(`Д´)ノシツコイ)のベートーヴェンピアコン3, ピアノがころころとリアルに聞こえます。
その他,書ききれませんが良い録音ばかりです。今月も, 書く(ケチ付ける?)のが難しかったです。ただ,収録曲数が 減ってきているのが寂しいです…(´д⊂
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