2003年12月号
定価1250円(本体1190円)
音楽の友,ステレオなどでおなじみの, (株)音楽之友社発行
今月号の付録CDの概要は,以下のとおりです。
34曲収録,63分26秒
販売会社内訳は,
・オクタヴィア・レコード 7曲 ・BMGファンハウス 4曲 ・ワーナー・ミュージック・ジャパン 1曲 ・ソニー・ミュージック・ジャパン 1曲 ・東芝EMI 3曲 ・コロムビアミュージックエンタテインメント 5曲 ・ユニバーサル ミュージック/ドイツ・グラモフォン, デッカ,フィリップス 9曲 ・エイベックス・クラシックス 1曲 ・徳間ジャパン 1曲 ・カメラータ・トウキョウ 1曲 ・アイヴィー 1曲
です。録音方式内訳は,
デジタル録音28曲, ステレオ(アナログマスター)6曲, モノラル(当然,同上?)0曲
という,威容を誇っています。
今月のHanszackの推薦
トラック14 レハール:喜歌劇《微笑みの国》〜<君は我が心のすべて>冒頭 (「トーマス・ハンプソンの魅力」より) トーマス・ハンプソン(Br)フランツ・ヴェルザ−=メスト指揮ロンドン・ フィルハーモニー管弦楽団 <録音:1994年10月,98年11月>[EMI D TOCE55613]
今月号は,どれも優秀録音で,甲乙付けがたかったで すが,大太鼓が良いです。ちょっと柔かめな低音ですが, 声楽を含めて聞きやすい方だと思います。
レコード芸術の録音評 1月号に載る予定
だそうです。
(2004年2月1日追加) 90〜93点
今月の???な録音
トラック11 ショパン:スケルツォ第1番 冒頭 (「ホロヴィッツ/カーネギー・ホール・ライヴ1975」より) ヴラディーミル・ホロビッツ(p) <録音:1975年11月(ライヴ)>[R S BVCC34084〜5]
特に悪い録音ではありません。ホロヴィッツ特有の明 るく軽やかな音ですが,近ごろ聞かれなくなった盛大な せきが,1′47″あたりに入っていて笑いました。 昔はライブと言えば会場ノイズ満載だったのですが,最 近のライヴ録音はあまり入っていません。単一指向性 マイクを近接セッティングしているのか,ゲネプロで録音 しているのか知りませんが,会場ノイズのないライヴは 気持ち悪いです。
レコード芸術の録音評90点by神崎氏 「...ごく自然にライヴ・ステージが収録され ているイメージのサウンドで,穏やかなサウン ドのピアノが,自然な場内の響きを伴って定 位する趣きであり,(以下略)」
今月のその他諸々
トラック18 1968あるいは1971〜3年録音のノイマン&チェコフィルの新世界ですが, 残響が美しいです。
トラッ21 秋山和慶&ミリオン・ポップス管のドナウ河のさざ波ですが,レコ芸が出る 前に,正規盤を購入していました。名曲喫茶のクラシックというタイトルです。 レコ芸おまけと,正規盤との音質差はないようです。ただし,レコ芸おまけに 収録されているサビの部分の前後に,重厚な低音部があり,レコ芸収録部 分は音的にはつまらない部分です。
トラック31 中村紘子&ピヒラー指揮オーケストラ・アンサンブル金沢の皇帝ですが, エイベックスがクラシックに進出したもので,ピアノもオケも音は明るく, 他のレーベルとは違った音で,興味深いです。
トラック33 スタンチュール(p)&ウィーン弦楽四重奏団&ブラデラー(cb)のシューベ ルトのますですが,コントラバスのピツィカートが良いです。
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