2003年5月号
定価1250円(本体1190円)
音楽の友,ステレオなどでおなじみの, (株)音楽之友社発行
今月号の付録CDの概要は,以下のとおりです。
34曲収録,74分53秒
販売会社内訳は,
・BMGファンハウス 4曲 ・ワーナー・ミュージック・ジャパン 5曲 ・キングレコード 1曲 ・東芝EMI 4曲 ・コロムビア ミュージック エンタテイメント 3曲 ・ユニバーサル ミュージック/ドイツ・グラモフォン, デッカ,フィリップス 9曲 ・オクタヴィア・レコード 5曲 ・カメラータ・トウキョウ 1曲 ・トライエム 1曲 ・アイヴィー 1曲
です。録音方式内訳は,
デジタル録音27曲, ステレオ(アナログマスター)6曲, モノラル(当然,同上?)1曲
という,威容を誇っています。
今月のHanszackの推薦
トラック10 チャイコフスキー:序曲〈〈1812年〉〉冒頭 西本智実指揮ロシア・ボリショイ交響楽団”ミレニウム” <録音:2003年1,2月>[K D KICC398]
合唱が良いです。合唱付きは珍しい(小生が知らな いだけ?)ですが,厚みがあってしかもクリアーです。 オケも良いですが,大砲のところは入っていませんで したので,どうでしょうか?大太鼓はこもりぎみですが (小生の装置が悪いだけ?)まあまあです。優秀録音 として取り上げられることが多い曲ですので,へそ曲 がりな小生としては無視したかったのですが,ここで は合唱だけ注目してみました。
レコード芸術の録音評 6月の月評に載る予定
だそうです。
(2003年6月1日追加) レコード芸術の録音評90〜93点by神崎氏 「厚手の低重心サウンドによる迫力溢れるオーケ ストラが,大ホールのステージいっぱいに展開して 迫ってくるイメージの録音。(以下略)」
今月の???な録音
トラック11 ベートーヴェン:交響曲第6番〈〈田園〉〉〜第1楽章冒頭 (ベートーヴェン/交響曲全集) サイモン・ラトル指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 <録音:2002年4,5月(ライヴ)>[EMI D TOCE5551〜5]
音が薄いというか,低音楽器ほとんど聞こえません。 ウィーンフィルと言うよりウィーン・コンツェントス・ムジ クスの間違いじゃありませんか?しかもコントラバス抜 きで。多分,指揮者の頭上6m位の天吊マイクの位置 で聞くと,こんな音になるのでしょう。それにしても,録 音技術者ってなんでマイクを高い位置に設置したがる のでしょう?ライヴだから仕方ないのかもしれませんが, 会場ノイズを避けて残響を多く録るためには,現在のマ イクの性能ではこれしか方法が無いのでしょうか?一度, ゴンドラにでも乗せてもらって,あの位置で聞いてみたい ものです。ただし,コバケンだけはいやです。あのうなり 声が,クリアーに聞こえそうで(ーεー)ボソッ
レコード芸術の録音評90〜93点by相澤氏 「ドイツ・グラモフォンでおなじみのウィーン・フィル /ムジークフェラインザールのトーンとは少し質の 異なるサウンドは,若いラトルとこの歴史あるオー ケストラが創るニュー・サウンドであり,世代の替 わったEMIの制作スタッフとが共同で創造した音。 (以下略)」
今月のその他諸々
トラック6〜9 エマール&アルノンクールのベートーヴェン;ピアコン全集から ですが,オケもピアノもリアルです。ライヴだって,やれば出来 るじゃないかε=(>ε<)プッー!
ラック17 ザンデルリンク&ベルリン交響楽団のチャイ4ですが,残響が 良いです。
トラック22 コリン・デイヴィス&ロンドン響の幻想交響曲,1963年のアナロ グ録音ですが,チューバなど低音楽器に力があります。
トラック27 アルブレヒト&読響のマラ5ですが,大太鼓をはじめ,低音ダン ピング効いてます。
トラック29 演奏者;フェントス,作曲者;カプスベルガー,曲名;カナリオとい う16〜17世紀の古楽ですが,パーカッションがリアルです。何と いう楽器かな?まあ,レコ芸の偉い先生にとっては,単なる打楽 器なのでしょうけど(*´ε`*)
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