2003年7月号
定価1250円(本体1190円)
音楽の友,ステレオなどでおなじみの, (株)音楽之友社発行
今月号の付録CDの概要は,以下のとおりです。
34曲収録,69分24秒
販売会社内訳は,
・ユニバーサル ミュージック/ドイツ・グラモフォン, デッカ,フィリップス 9曲 ・オクタヴィア・レコード 3曲 ・BMGファンハウス 4曲 ・ワーナー・ミュージック・ジャパン 3曲 ・キングレコード 2曲 ・東芝EMI 4曲 ・コロムビア ミュージック エンタテイメント 4曲 ・ビクターエンタテインメント 1曲 ・マイスター・ミュージック 3曲 ・アイヴィー 1曲
です。録音方式内訳は,
デジタル録音26曲, ステレオ(アナログマスター)5曲, モノラル(当然,同上?)3曲
という,威容を誇っています。
今月のHanszackの推薦
トラック6 J.S.バッハ:モテット集〜第1番<主に向かいて新しき歌を歌わん>冒頭 ギュンター・ラミン指揮ライプチッヒ聖トーマス教会合唱団 <録音:1955年11月>[Ar M UCCA3007]
今月は,古いモノラル録音を取り上げてみました。 とかく合唱の再生は難しいものですが(小生の装置だけ ?),これはクリアーで,モノラルなのに広がりを感じさせ ます。
レコード芸術の録音評70〜75点by評者不明 「コメントなし」
だそうです。
今月の???な録音
トラック11 ヴェルディ:アダージョ 冒頭 (神代修/「ジェントル・ストリーム」より) 神代修(tp)橋野沙織(p) <録音:2002年8月>[Exton D OVCL00091]
特に悪いわけではありませんが,トランペットの音色 が暗く,バストランペットみたいに聞こえました。もともと そういう音なのか,曲の音域が低いのかも知れません が,マイクを楽器に近づけ過ぎの可能性もあります。
レコード芸術の録音評90点by石田氏 「ほぼ中央にトランペット,左後ろのピアノという 自然なサウンド・ステージ。残響は多く無いし,空 間構成としてはあまり大きくないようである。(以下 略)」
今月のその他諸々
トラック2 ルーセル指揮レ・タラン・リリクのレオの宗教音楽ですが,音場 が良く,低音も十分入っています。
ラック3 ムローヴァ&ガーディナー&レヴォルショーネ(長いので以下略) のメンデルスゾーンvnコンですが,ティンパニの弾けるような音が 良いです。
ラック4 ベーム&ベルリン・フィルのモーツァルト協奏交響曲ですが,残響 が美しいです。
トラック17 1948年録音のタリヴィアーニ(T)シモーネ&トリノ・イタリア放送響の ビゼー:歌劇「真珠採り」で,モノラルの表示ですが擬似ステです。 聞きやすいですが,声がちょっと気もいです。…(´д⊂
トラック18 クリスティ&レザール・フロリアンのラモー:歌劇ゾロアストルですが, 声がリアルで,低音も豊かです。
トラック23 クロサキ(vn)&クリスティ(cemb)のヘンデルのソナタですが,vnの 音が明るくきらびやかです。
トラック29 本多美奈子のカッチーニのアヴェ・マリアですが,完全なポップスの録 音で,異様なローブーストです。
トラック31〜33 マイスター・ミュージック発売のバッハの器楽曲ですが,残響がきれいで 管弦楽の低音は,他と違った強い音が入っています。オフマイク録音か も知れません。
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